夫婦げんかって、ほんの小さなきっかけで始まることが多いですよね。
特に子育て中の共働き家庭では、余裕のなさやすれ違いから、気づかぬうちにギスギスしてしまうことも…。
今回は、実際に「やばい、ケンカになりそう」と思ったときに、僕が意識している“3つの引き算”をご紹介します。
怒りをぶつける前に“引いてみる”ことで、家庭の空気がちょっとやさしくなるかもしれません。
ケンカの火種を“消す”パパの引き算

夫婦げんかのきっかけは、小さなすれ違いや一言だったりしますよね。
僕も以前は、感情のままに反応してしまい後悔することも多くありました。
でも、あるとき「何かを足すより、引いた方がうまくいくかも」と気づいたんです。
ここでは、実際に僕が試してよかった“3つの引き算”を紹介します。
その①:正論を引く
相手に「それは違う」と言いたくなるときほど、一歩引いてみる。
正しさを押しつけることで、相手を追い詰めてしまうこともあります。
「それ、違うと思うけど…」を心の中で止めて、「そう思うんだね」と一度受け止める。
これだけで、空気がピリつくのを避けられる場面が増えました。
その②:イライラの言葉を引く
「もう何回言ったらわかるの?」という言葉、つい出てしまいませんか?
ゴミを置きっぱなしにしたり、靴下が脱ぎっぱなしになっていたりなど様々な場面で思うことも…
僕もよく言ってしまって反省していました。
今はその一言が出そうになったときこそ、口をつぐんで深呼吸。
言わなかったことで、相手の顔がこわばらずに済んだとき、「引いてよかった」と実感します。
共働きで育児・家事はお互い大変なので「今日は余裕がなかったんだろうな」と思うようにしています。
その③:期待を引く
相手に「こうしてほしい」と期待する気持ち自体は悪くないですが、それが裏切られたときに不満が爆発します。
そこで僕は、「してくれたらありがたい」と思うように切り替えました。
期待のハードルを下げると、自分も相手もずっと楽になります。
小さな“ありがとう”で負の連鎖を断つ

イライラをぶつけたくなるときほど、逆に「ありがとう」を伝えることで、空気を変えることができます。
やってないことに目を向けるのではなく、なにかやってくれたことに目を向けて1つでも見つけたら「ありがとう」と言うようにしています。
これは感情を無理やり抑えるのではなく、「関係を壊さない選択」のひとつです。
「やってくれて当然」から抜け出す
つい「当たり前」だと思ってしまうことも、相手にとっては頑張ってる証かもしれません。
家事・育児分担を決めて、それを「やってくれて当然」と思ってしまうと、感謝の気持ちが出てこなくなります。
僕は洗濯をしてくれたときや、子どもを寝かしつけてくれたときに、意識的に「ありがとう」と伝えるようにしています。
我が家の家事分担ルールは「我が家の”家事分担ルール”大公開!共働き夫婦でうまく回すコツは?」で紹介しています。
空気がギスギスする前に“先手の感謝”を
ケンカになりそうな空気のときほど、あえて一言「いつもありがとうね」と伝えてみる。
たったそれだけで、相手の態度がやわらかくなるのを感じることが多いです。
感謝は、夫婦関係のクッション材になると実感しています。
引き算は“我慢”じゃない。お互いの余白を作るもの

「引く」と聞くと、我慢したり、言いたいことを抑えるイメージがありますが、実際は違います。
引き算の目的は、関係をよくするための“スペース作り”なんです。
感情を一歩引くことで、冷静な対話ができる
怒りに任せて言い合いになってしまうと、建設的な話し合いはできません。
「僕の方が家事・育児をこなしてる!」など自分本位な言い合いになってしまうと終わりがありません。
感情を少しだけ引いて話すことで、お互い冷静に本音を出せるようになります。
“相手の機嫌”を取るより、“自分の感情”を整える
「どうしたら相手の機嫌がよくなるか」を考えると相手もそれを察してより険悪なムードになりかねません。
なのでそれよりも、「今の自分はどうしたいか」を意識する方が長期的には健全です。
そうして自分の感情を整えることを積み重ねていくと、心の余裕を持つことができます。
まとめ
夫婦げんかは、どちらかが感情をぶつけたときに起きがちです。
でも、その感情を少しだけ“引く”ことができれば、関係はガラリと変わります。
正論やイライラの言葉、過度な期待を引くことで、相手を責めることなく、自分の気持ちを整えることができる。
そして、感謝のひと言を添えることで、ギクシャクした空気をやさしく包むことができます。
「パパができる引き算」は、家族の空気を守るシンプルだけど大切な知恵かもしれません。
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