夫婦げんかって、ほんの小さなきっかけで始まることが多いですよね。
特に子育て中の共働き家庭では、余裕のなさやすれ違いから、気づかぬうちにギスギスしてしまうことも…。

この記事は、こんな人におすすめ!
- 夫婦げんかを未然に防ぎたい
- 余裕のないときの伝え方を見直したい
- 感情的にならずに話すコツがわからない
実際に「やばい、ケンカになりそう」と思ったときに、僕が意識している“3つの引き算”をご紹介します。
怒りをぶつける前に“引いてみる”ことで、家庭の空気がちょっとやさしくなるかもしれません。
ケンカの火種を“消す”パパの引き算

夫婦げんかのきっかけは、小さなすれ違いや一言だったりしますよね。
僕も以前は、感情のままに反応してしまい後悔することも多くありました。
でも、あるとき「何かを足すより、引いた方がうまくいくかも」と気づいたんです。
ここでは、実際に僕が試してよかった“3つの引き算”を紹介します。
その①:正論を引く
つい言いたくなる「それ、前にも言ったよね?」「なんでやってないの?」という“正しい言葉”。
でも、その正論こそが、相手を追い詰めてしまう原因になります。
家事も育児も、疲れや体調で完璧にはできないのが当たり前。
だから、たとえ自分が正しかったとしても、その場ではグッと飲み込むようにしています。
言うとしても、落ち着いてから。「あのとき、こうしてくれたら嬉しかったな」と柔らかい言葉にして伝える。
感情的な口調で言ってしまうと、ただの“攻撃”にしかならないから。
これだけで、空気がピリつくのを避けられる場面が増えました。
不満が漏れる前にこっちから気づくことも大切なので【「私ばっかり」が口ぐせに?ママの不満に気づけた3つのサイン】を参考にしてみて下さい。
その②:イライラの言葉を引く
疲れていると、ついキツい言い方になってしまうこともありますよね。
でも、そんなイライラをそのままぶつけてしまうと、相手だって防御態勢に入ります。
「~して欲しいって言ったじゃん!」と強く言えば言うほど、相手も言い返してくる。
お互いの感情がぶつかって、火に油を注ぐだけ。
だから、イライラしたときこそ一歩引く。
「ちょっと今は落ち着いて話せそうにないな」と思ったら、その場を離れるのもアリです。
言わなかったことで、相手の顔がこわばらずに済んだとき、「引いてよかった」と実感します。
共働きで育児・家事はお互い大変なので「今日は余裕がなかったんだろうな」と思うようにしています。
その③:期待を引く
ケンカの裏側には「本当はこうして欲しかった」という“期待”があることが多いです。
「休みの日なんだから、家のことやってくれてると思ってた」
「寝かしつけの間に、明日の準備くらいしてると思ってた」…など。
でも、勝手に期待して、勝手にイライラしてしまうのは、お互いにとって良くないこと。
「多分、今日は疲れてるから無理だろうな」と最初からハードルを下げておくと、やってくれたときに素直に感謝できます。
過度な期待はトラブルのもと。
“諦める”のではなく、“想定を広く持つ”ことが大事だと気づきました。
小さな“ありがとう”で負の連鎖を断つ

イライラをぶつけたくなるときほど、逆に「ありがとう」を伝えることで、空気を変えることができます。
やってないことに目を向けるのではなく、なにかやってくれたことに目を向けて1つでも見つけたら「ありがとう」と言うようにしています。
これは感情を無理やり抑えるのではなく、「関係を壊さない選択」のひとつです。
「やってくれて当然」から抜け出す
つい「当たり前」だと思ってしまうことも、相手にとっては頑張ってる証かもしれません。
家事・育児分担を決めて、それを「やってくれて当然」と思ってしまうと、感謝の気持ちが出てこなくなります。
僕は洗濯をしてくれたときや、子どもを寝かしつけてくれたときに、意識的に「ありがとう」と伝えるようにしています。
我が家の家事分担ルールは「我が家の”家事分担ルール”大公開!共働き夫婦でうまく回すコツは?」で紹介しています。
空気がギスギスする前に“先手の感謝”を
ケンカになりそうな空気のときほど、あえて一言「いつもありがとうね」と伝えてみる。
たったそれだけで、相手の態度がやわらかくなるのを感じることが多いです。
感謝は、夫婦関係のクッション材になると実感しています。
感謝がなかなか伝わらないと悩んである方は【感謝してるのに伝わらない?パパが見つけた“気持ちの届け方”】で参考にして下さい。
引き算は“我慢”じゃない。お互いの余白を作るもの

「引く」と聞くと、我慢したり、言いたいことを抑えるイメージがありますが、実際は違います。
引き算の目的は、関係をよくするための“スペース作り”なんです。
感情を一歩引くことで、冷静な対話ができる
怒りに任せて言い合いになってしまうと、建設的な話し合いはできません。
「僕の方が家事・育児をこなしてる!」など自分本位な言い合いになってしまうと終わりがありません。
感情を少しだけ引いて話すことで、お互い冷静に本音を出せるようになります。
“相手の機嫌”を取るより、“自分の感情”を整える
「どうしたら相手の機嫌がよくなるか」を考えると相手もそれを察してより険悪なムードになりかねません。
なのでそれよりも、「今の自分はどうしたいか」を意識する方が長期的には健全です。
そうして自分の感情を整えることを積み重ねていくと、心の余裕を持つことができます。
まとめ
夫婦げんかは、どちらかが感情をぶつけたときに起きがちです。
でも、その感情を少しだけ“引く”ことができれば、関係はガラリと変わります。
正論やイライラの言葉、過度な期待を引くことで、相手を責めることなく、自分の気持ちを整えることができる。
そして、感謝のひと言を添えることで、ギクシャクした空気をやさしく包むことができます。
「パパができる引き算」は、家族の空気を守るシンプルだけど大切な知恵かもしれません。
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